英会話の上達には“習慣化”が第一!5つの落とし穴と抜け出す方法

「TOEICの点数をもっと上げたい」「英語がもっと話せるようになって、留学や仕事に活かしたい」英語を上達させたいという意志がある人には、そんな風に思っている方が多いのではないでしょうか?

今回は私が60日間で英会話を習慣化させた方法と挫折したポイント、英語をそもそも上達させる上でのマインドをご紹介します。

英語学習、特に英会話(スピーキング)が定着しない人の参考になれば幸いです。

なぜオンライン英会話は続かないのか?よくある5つの落とし穴

オンライン英会話に挫折した人

英会話を制するためは、「なぜ続かないのか?」を理解することが大事です。

英会話といえば10年前は教室型の英会話スクール(NOVA、ベルリッツなど)が主流でした。近年はDMM英会話、レアジョブ、Native Campなどの定額制オンラインレッスンが6000円〜1万円以内で利用できます。

教室型よりも「コスパ」と「はじめやすさ」は格段に上がりました。しかし、それでも挫折する人が後を絶ちません。私も習慣化するまでに2年かかりました。なぜなのでしょうか?

オンライン英会話は大半が「無料トライアル」期間が1週間〜1ヶ月程度あって、その後に本契約(有料課金)になります。「いざやってみよう」と思って課金したものの、なかなか続かない。私も最初はそうでした。多くの人は「意思が弱いから継続できない」と思いがちです。しかし本当に意思だけの問題でしょうか?

私の挫折理由には 「マインド」と「時間」 の2種類の問題がありました。

まず、マインドの問題です。

①どの英会話サービスがいいかを延々と悩んでしまう

例えば「DMM英会話を始めてみたけど、なんかしっくりこない。別のサービスにしよう。」と、コロコロと変えてしまうケースですね。自分に完璧にマッチするサービスを探してしまうのですが、そんなものは無いのです。無いものを探して続けてしまいます。

②費用をケチってしまう

月6000円〜1万円程度の自己投資をもったいないと思うケース。「無料でできる英会話もあるのでは?」「外国人の友達をアプリで見つけて会話をしたらいいのでは?」など別の手段を模索しはじめます。実際に、「自分の都合に合わせて無料で学べる」といった甘い話はそうそうありません。私も言語交換アプリの「Tandem」などを利用して友人はできましたが、お互いの求めるものがマッチしにくく、ストレスになってしまいました。

③英語ができない自分に対して、自信を喪失する

毎回のレッスンのお題に対して、自分の意見がそもそも無いこと、意見はあるが英語で表現できないこと、文法がめちゃくちゃなことはありませんか?よくある落とし穴が、英語が話せないことで自信を喪失するケースです。「やればすぐにできる」という根拠のない期待値を持って、英会話を始めると、壁にぶつかります。いきなりペラペラにはなれないのです。

次に、立ちはだかるのが「時間」の問題です。

④スケジュール調整ができない

毎回のレッスンを調整する余裕がない人はいませんか?私もかつては日中に仕事がぎっちり、夜は食事をしてYouTubeを観て、筋トレやSNSチェックすると、もう寝る時間になっていました。英会話をやる隙間がありません。突発的に仕事や飲み会が入ってきたりするので、先生とレッスンの予定を調整するもの面倒です。

⑤予習復習をする時間がない

毎回宿題が出る英会話レッスンがあります。宿題をやり忘れると、毎回罪悪感があり、かつ途中からコースについていけなくなります。レッスン当日の時間さえ捻出するのに精一杯。それに加えてレッスンのための予習復習時間はなかなか取れません。

以上、よくある5つの落とし穴を紹介しました。当てはまるものはありましたか?

次に、これら5つののポイントをどのように乗り越えたかをシェアしていきます。

英会話の落とし穴から抜け出す6つのテクニック

英会話を楽しんでいる人たち

落とし穴に落ちまくった私ですが、あるときオンライン英会話で最初の30日間連続でレッスンを継続することができました。

その後60日間は継続し、以後は自分で英会話コミュニティを立ち上げて運営するようにまで成長しました。なぜ、継続できたのでしょうか?

実際に私がやったことを下記に紹介していきます。

1)1回のレッスン実施時間を短く

前述の「時間」の落とし穴で説明しましたが、スケジュール確保は非常に難しい問題です。しかも1回2〜3時間の長時間レッスンは苦痛ではないでしょうか?私は相手の言ってることが分からなかったり、興味のない分野の話をされるのが非常に不快でした。1回20分と決めて、レッスンをすることにしました。結果的に話が盛り上がった場合は30分に延長し、もう十分かなというときは20分で切り上げます。先生も生徒も、制限時間の意識が明確にあるので、勝手に延長にはならない仕組みです。合理的な私にはちょうどよい時間設定でした。

2)フリートークに集中

オンライン英会話には主に教材コースとフリートークの2種類があります。
教材コースは、特定のテーマに関する資料に目を通しながらディスカッションをしたり、フレーズを学んだりします。新しい単語の発見がある一方で、テーマに興味がないとなかなかストレスフルです。
フリートークは、お互いの価値観やパーソナリティの交換をする会話。テーマは自由です。その日の先生ごとに変えることができます。
朝活や筋トレの話、海外旅行の話、宗教や価値観の話。いま自分が知りたいことや話したいことを、いま話せます。唯一の懸念は毎回、自己紹介から始まるので、アイスブレイクに時間がかかることです。

3)やる時間を固定化(ルーティン化)

会社員にとって、時間の確保は最大のテーマと言えます。「いつやるのか?」は予め決めておかないと、まず継続できないと思った方がよいです。私も当初は隙間時間にやれば良いと思っていました。しかし、隙間時間に入ってくるタスクさん、誘惑さんがあまりにも多いのが現実です。そこで「退勤したら即英会話をする」という「if, then」法を使い、体に染み込ませました。

4)実施したら毎日Twitterに感想を投稿

毎回、英会話が終わったら、Twitterに内容と感想を投稿しました。誰かのリアクションが欲しいのではなく、自分用の記録です。記録に残すと後で成長を振り返れるし、記録しつづけることで記録しないことが気持ち悪くなります。投稿が途絶えることの罪悪感を払拭するために、英会話をやるという思考回路を作りました。

5)一緒にいて明るい気持ちになる先生を探す

英会話において先生の存在が50%以上を決めると言っても過言ではありません。先生が美人、イケメン、おもしろいというのは強烈なモチベーションになります。オンライン英会話は20−30代の外国人先生が多く、顔写真やプロフィールを事前確認できます。「今日はこの人と話してみたい」と前向きな気持ちになれます。

6)完璧を捨てる。うまく話せないことを許容する

もっとも大事なことは、完璧な英語が話せる理想状態を諦めることです。小学生レベルでもいいので、何か口に出して反応する。ジェスチャーでもいいです。相手に伝わればOKなのです。

毎回うまく話せない自分が嫌になり、復習を頑張ろうとして処理できずに空回りしていませんか?単語帳を買ってきて、急に何百もの英単語を覚えようとしていませんか?

私は、今日はうまく話せなかったと落ち込むのではなく、 「次回、同じ質問が来た時の楽しみが増えた」 と解釈するようにしていました。

上記を積み重ねた結果、毎日20分の英会話が1日に組み込まれることが当たり前になっていきました。英会話を続けるストレスよりも、英会話をストップするストレスが大きくなっていったのです。
サボりたくなった日も「今日英語をやらずに寝ると気持ち悪いなぁ」と感じるようになります。歯磨きやシャワーは毎日やらないと気持ち悪いですよね?それと同じ感覚です。

徐々に習慣化できてきたら、上記のコツを少しずつ変えていきます。例えば講師選びに時間がかかるなら、選ぶ時間を減らします。目を瞑ってランダムで選ぶのもありです。

習慣化とマンネリは表裏一体です。やる時間を変えたり、コースを変えてみることもいい刺激になります。

そもそもなぜ英語を話せるようになりたいのか?

英語を学ぼうとしている人たち

この記事を読まれているあなたは、そもそもなぜ英語を話せるようになりたいのでしょうか?

ある人は「TOEICの点数上げないと昇進できない」「留学のために英語が必須」など外発的なモチベーションや強制力があるでしょう。

その他多くの方は「英語が話せたらかっこいい」「英語が分かればもっと人生が楽しくなりそう」という内発的なモチベーションから来ているのではないでしょうか?

私は 「英語を通じて世界の人々と情報交換がしたい、ゆくゆくはビジネスがしたい」 という動機付けで学習しています。

ただ、英語の目的は必ずしも無くてもよいのではと思います。

目的や目標を設定すると、そこに達成したら終わりになってしまうからです。

英語を話すこと自体が楽しいと思っていれば、それだけで幸せなことです。

完璧に正しい言語なんてありません。言語は自由です。日々、新しい単語や言い回しが生まれ、変化し続けていきます。

英語は単なるツールです。ツールを使いこなして何をするかはあなた次第。英語を学ぶことに対して構えすぎないでいいのです。

自分だけの英語、オリジナリティのある英語の方が海外でもウケます。私も海外留学中は、自分で造語を沢山作って布教していました(笑)

英会話は上達度ではなく “継続力”がすべて

歯磨きをしている女性

英会話の講師の方がみな口を揃えて言うのは 「流暢でなくてもいい。間違ってもいい。ただし、恥ずかしがらずに声に出して話しましょう」 ということです。

スキルの上達スピードは個人差があります。ある日ぐいっと伸びることもあります。上達はコントロールできないわけです。しかし、継続はコントロールできます。やるか、やらないかの2択の中で「やる」を選択するだけの、シンプルな意思決定です。

ポイントは、意識せずに日続けられる状態を作ることです。ルーティーン(リズム)を作り、決して乱さないようにしましょう。毎日できないなら、月水金の週3日でも構いません。

ネイティブだって、英語を毎日使わなくなったら下手になります。
続けていれば誰でも上達します。自分で実感しにくいですが、客観的に見ると確実に成長できています。
大事なのは英語のテクニックを磨くことではなく、継続することだけなのです。