時間管理こそが最大のモチベーション管理|フリーランスにおすすめの習慣3選

ほとんどの仕事を自宅でこなす在宅フリーランスにとって、自己管理は最も重要な課題です。

自己管理には、さまざまな要素が含まれますが、その中でも時間管理とモチベーション管理は最重要項目です。

これらを適切に管理することによって、仕事の効率化や売上の向上が期待できます。

今回は、ほとんどの仕事を在宅でこなすフリーライター・編集者である私が、時間とモチベーション管理をするために日々実践している習慣をお伝えします。

時間管理=モチベーションを管理である

在宅フリーランスは、自分を管理してくれる上司が存在しません。そのため、モチベーション管理が重要だと言われています。

しかし、「モチベーション」とは非常に抽象的な言葉です。ただ気合を入れるだけで自分のモチベーションが向上するのであれば苦労はしませんが、実際は誘惑の多さに負け、どうしてもやる気が持続しないものです。

そこで私は「時間管理こそが最大のモチベーション管理である」と考え、以下のように具体的なモチベーション管理を習慣化しています。

習慣1 朝のゴールデンタイムを仕事の時間に

朝起きてから数時間は脳の「ゴールデンタイム」と呼ばれており、クリエイティブな作業をこなすにはうってつけの時間帯です。

自分の仕事の中でも特に頭を使う作業はこのゴールデンタイムを活用して進めると良いでしょう。

『頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き』の著者である塚本亮氏は、朝5時に起床し、重要な仕事を起床後2~3時間の間に片付けるそうです。

私も記事の構成やコンテンツの企画案を作成する際、必ず朝のゴールデンタイムを活用しています。

多くのフリーランスが自己管理に失敗する要因は、作業効率が低下する午後にクリエイティブな仕事を片付けようとするため、頭が働かずモチベーションが維持できないことにあります。

1日の初めにクリエイティブな仕事を終えることができれば、集中力が途切れがちな午後に頭を悩ませる必要もなくなります。

習慣2 ポモドーロ・テクニックを活用してモチベーションの低下を防ぐ

時間をブロックで区切り、その時間内のタスクを明確化することにより、モチベーション維持し続けながら仕事をこなせます。

モチベーションが維持できない要因は「時間制限」と「タスクの明確化」の失敗

モチベーションが維持できない要因のひとつは、その時間で何をすべきなのか明確にできていないことにあります。

モチベーションの維持には、「時間制限」と「その時間にこなすべきタスク」の2つの要素を明確化する必要があるのです。

例えば、時間制限が曖昧だと、いつまでにそのタスクを仕上げるべきなのか明確化されていないため、ダラダラと非効率な仕事を続けてしまうことがあります。

また、その時間にこなすべきタスクが明確化されていないと、やるべき仕事を後回しにしてしまったり、いくつものタスクを同時進行してしまったりといった非効率な働き方をしてしまいます。

時間制限やこなすべきタスクが明確化できていないと、スマホの通知や連絡ツールの通知音などに遮られ、ついつい仕事を中断してしまうこともあります。これも時間内に仕事をこなすという意識が希薄なため生じる現象です。

時間とタスクをブロックで区切る「ポモドーロ・テクニック」

ポモロードテクニックの図解

時間制限の設定とタスクの明確化を行うためには、「ポモドーロ・テクニック」が有効です。

ポモドーロ・テクニックとは、イタリアの起業家フランチェスコ・シリロ氏が開発した時間管理術です。

ポモドーロ・テクニックは、簡単に言うと「25分作業し、5分休憩する」というサイクルを繰り返すことで効率良く仕事を進める方法です。

一見単純に見えますが、このテクニックを導入することで「時間制限」と「こなすべきタスク」を明確化することができるため、時間内に余計なタスクに手を出してしまうことを防げます。

ただし、ポモドーロ・テクニックは必ずしも25分+5分のサイクルである必要はなく、仕事の内容に応じて作業時間や休憩時間を増やすことも可能です。例えば私の場合、通常のライティングは作業時間を50分、休憩時間を5分に設定しています。

また、あまりやる気が起きないときは作業時間を15分程度にするなど、作業をはじめる心理的ハードルを低くできます。

カナダ・カルガリー大学ビジネススクール教授のスティール・ピアーズ著『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』では、先延ばし癖を克服し大きな目標を完遂するためには「小さなゴールを決める」ことが大切だと述べています。

ポモドーロ・テクニックにより時間を区切り、その時間内で作業を完成させるという「小さなゴール」を設定することは、学術的にも認められた合理的な自己管理の方法なのです。

ポモロードテクニックについて詳しく知りたい方は、フランチェスコ・シリロ氏の著書『どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門』を読んでみてください。

小さなゴールを設定する

習慣3 「仕事より大切なこと」をスケジュールに組み込む

仕事のモチベーションを維持するためには、日々のスケジュール管理において「仕事より大切なこと」をあらかじめ組み込んでおくことが重要です。

世界中でベストセラーとなったスティーブン・R.コヴィー氏の『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』では、有名な「時間管理のマトリックス」という図が示されています。

時間管理のマトリックス

この図では、緊急性と重要性によって日々のタスクが分類されます。

緊急かつ重要なタスクの領域である第Ⅰ領域は重要に見えますが、多くの人々はこれらの領域に縛られ、長期的に重要になる第Ⅱ領域である「緊急ではないが重要なこと」に手をつけずにいるとコヴィー氏は言います。

読書などの自己研鑽や心身のリラックスは仕事を持続可能にするためにも大切な領域です。日々の仕事に忙殺され第Ⅱ領域を疎かにしている人は、まず最初にこれらの領域をスケジュールに含め、その後に、さまざまなタスクをスケジュールに組み込むようにしましょう。

フリーランスの場合、自分自身にスケジュールを決められる裁量があります。急ぎの仕事ばかりで長期的に必要なタスクを放置していないか、週に1度は見直す習慣を身に着けましょう。

【参考文献】

  • 塚本亮(2019)『頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き』すばる舎
  • フランチェスコ・シリロ(2019)『どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門』CCCメディアハウス
  • ピアーズ・スティール(2012)『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』CCCメディアハウス