「忙しくて読み聞かせができない…」絵本の読み聞かせの習慣化3つのコツ

「絵本の読み聞かせはいい」と頭ではわかっていても、仕事に育児、家事などで忙しく、なかなかできない、ということはありませんか。

はじめまして。WEBライターのはなこです。
4人の子どもの子育て中で、4人目を出産するまで、20年以上保育士をしていました。

私には、今でも後悔していることがあります。

それは保育園勤務中、朝昼夕方と毎日子どもたちに絵本の読み聞かせをしていたのに、我が子3人には全然できなかったことです。

その後悔と反省から、4人目の子育てでは「読み聞かせをしよう」と決めました。

そしていろいろと試行錯誤することで、今ではほぼ毎晩、娘への読み聞かせが習慣となり、親子のふれあいを楽しんでいます。

この記事では、自分が実際に試してみることでわかった、

・忙しくても読み聞かせを習慣化できる3つのコツ
・読み聞かせを習慣化することで得られるメリット

をご紹介します。

以下、詳しく見ていきましょう。

コツ1.1冊すべて読めなくてもOK

家族団欒の様子

読み聞かせを始めた頃、「せっかく絵本の読み聞かせをするのなら、最後まで読んであげたい」と、私自身思っていました。

ですが年齢・発達の個人差もありますし、読み聞かせをあまり経験していない子の場合、読み聞かせを聞くより、絵の方に興味を持つ子もたくさんいます。

 「最初の数ページ読めたらよし」 という気持ちで、読み聞かせを始めてみませんか。

「最後のページまで読み聞かせをしなくては」と、頑張らなくても大丈夫。

読み聞かせは、あくまで絵本や親子のふれあいを楽しむことが目的です。

子どもが絵に興味があるようでしたら、「おいしそうなりんごだね」「うさぎはどこにいるのかな?」など、絵本の絵を見ながら会話をしたり、絵本についてクイズを出したりして楽しめます。

絵本のページを次々めくったり、すぐに他のことに興味が向いたりする場合は、もしかしたら絵本が子どもの興味や発達と合っていないのかもしれません。

そのような場合は、普段の子どもの様子を見て、興味がありそうな絵本を選ぶといいでしょう。

たとえば家で猫を飼っていたら、猫の絵本を借りてみる。

車が好きでよく車を見ているなら車の絵本を選んでみる、など、 子どもが興味や関心を持っているものを意識しながら図書館で探してみる と、きっとお気に入りの絵本がみつかります。

また図書館のスタッフに相談すると、子どもが好きそうな絵本を紹介してくれますので、このようなサービスもしっかり活用してみましょう。

子どもの年齢が小さい場合は、厚紙で作られた赤ちゃん向け絵本を選ぶと、なめたりしても大丈夫なので、安心して絵本を楽しめます。

コツ2.時間と場所を決めてみよう

絵本の読み聞かせを習慣化したい場合、たとえば「寝る前にベッドで読む」など、時間と場所を決めると続けやすいです。

他のママ・パパは、いつ読み聞かせをしているのでしょうか。

コズレ子育てマーケティング研究所が315名にリサーチした、以下のデータがあります。

読みき聞かせ 調査データ
※画像参照元:「絵本の読み聞かせ」についての調査(コズレ子育てマーケティング研究所)

このデータを見てみると、読み聞かせをする時間は「昼」と「就寝前」が多いことがわかります。

月齢別に見てみると、生後8カ月までの子どもの場合は「昼」、生後9カ月~2歳の子どもの場合は「就寝前」に読み聞かせをする人が多くいました。

ただ、「寝る前に読み聞かせをしよう」と決めても、保育園や幼稚園、学校に通う子どもの場合、「早く寝かせないと朝起きられないのでは」という親の思いもあるでしょう。

「読むつもりだったのに、寝るのが遅くなって今日も読めなかった」ということもあるかもしれません。

私の場合は、

 「絵本1冊を読むのはせいぜい5分くらい。寝る時間が5分くらい遅れても大丈夫。」 

という考えですので、少し遅くなったとしても、子どもが寝る前にベッドで読み聞かせをしています。

それぞれの家庭の方針があるかと思いますので、そのことも踏まえながら、一度、読み聞かせをする時間と場所を決めてみて、試してみるのはいかがでしょうか。

いろいろと試してみて、我が家のやり方をみつけてみましょう。

コツ3.絵本は見えるところに置く

子どもと一緒に遊んでいる父さん

あなたのお家では、絵本をどこに収納していますか。

「絵本のお家」を決めて、子どもから見える場所に置いておくのもおすすめです。
目に入るたびに絵本の存在を思い出せるので、読み聞かせの習慣化につながります。

本棚に収納する場合は、あまりにきっちりと入れると子どもが自分で出し入れしにくくなりますので、ゆとりを持って入れるようにしましょう。

私のおすすめは、かごやトートバックを使って収納することです。

出し入れしやすいかごやトートバッグにゆとりを持って入れ、子どもから見える場所に置きます。
子どもと一緒に絵本を入れる物を選ぶと、より愛着が持てます。

「読み終わったらお家に帰してあげようね」
と伝えると、子どもは絵本をお家に戻すようになるでしょう。
そして絵本を大切に扱うことにもつながります。

またリビングの棚などに、図書館で借りてきた絵本を表紙が見えるように並べるのもおすすめです。
絵本の背表紙の文字だけでは、この絵本がどのような絵や雰囲気なのかがわかりにくいですが、表紙が見えるようにすることで、絵に惹かれて思わず手に取ってしまうこともあります。

「お家の絵本はこのお家」「図書館の絵本はこのお家」と、それぞれに場所を作り、1つはリビングに、1つは寝室に置いておくと、読みたいときにすぐ手に取ることができます。

読み聞かせを習慣化することで得られるメリット

親自身がイライラしていたときでも、絵本の読み聞かせをしているうちに、気持ちがふっと落ち着き、楽になった経験はありませんか。

実は絵本の読み聞かせのメリットは、子どもだけでなく、ママ・パパにもあるのです。

声に出して読むことで呼吸が整い、ゆったりとした気持ちになりますし、子どもを膝にだっこしたり、ふれあったりすることで、オキシトシンという幸せホルモンも分泌されます。

もちろん子どもにとってもメリットがたくさんあります。

たとえば、

  • 語彙が増える
  • 感情が豊かになる
  • コミュニケーション能力が育まれる
  • 親子のきずなが育まれる
  • 想像力が豊かになる

など数多くあり、実際に私も読み聞かせをするなかで、これらの効果を実感しています。

絵本の読み聞かせを習慣化することで、これらのメリットを日々親子で感じられるのです。

絵本の読み聞かせは、忙しくても習慣化できる

絵本の読み聞かせをしているお母さん

忙しくても絵本の読み聞かせを習慣する3つのコツと、読み聞かせを習慣化することで得られるメリットについてご紹介しました。

忙しいなか、読み聞かせにたくさん時間を取るのは難しいかもしれません。
まずは数分でいいのです。

少しの時間でも、バタバタとした生活のなかで、ふっと気持ちがおだやかになる読み聞かせの時間は、親子それぞれにとって、いいことがたくさんあります。

そして「絵本の読み聞かせを楽しんできた」という事実とあたたかい思い出は、子どもが思春期になり、大人になっても親子のなかに残り続けることでしょう。

ご紹介した3つのコツは、どれも簡単にすぐできることですので、まずは1つ、生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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